G大阪・松田監督 宇佐美は「精神的な支柱」復帰後1勝1分けで負けなし

 J1G大阪が25日、大阪府吹田市の練習場で磐田戦(29日・パナスタ)に向けた練習を一般公開した。松田浩監督(62)は10月1日の柏戦(パナスタ)から戦線復帰した元日本代表FW宇佐美貴史(30)について「技術的なリーダー。非常に良い役割を果たしてくれている」と信頼を示した。

 今季残り2試合。午前9時半からの練習にはJ1残留を願うサポーター150人が見守った。

 現在、自動降格圏の17位に沈む。磐田戦、最終節・鹿島戦(11月5日・カシマ)は何としても勝利が求められる。磐田戦に敗れると、他チームの結果次第では16位以下が確定してしまうなど、状況は簡単ではない。

 そのような中で希望は3月6日の川崎戦(パナスタ)で右アキレス腱断裂の重傷を負ったエースの宇佐美が復帰したことだ。復帰後2試合はともに先発して1勝1分け。2-0で勝利した8日の横浜M戦(日産ス)ではCKのキッカーとしてMFファンアラーノの先制点を導いた。

 松田監督は「いろんなリーダーがいる中で、技術的なリーダーであると思う。闘将のような部分も彼はもちろん持っているが、一番は技術的な部分でチームに安心感を与えることができる。彼に預けておけば何とかしてくれる。何か良いアイデアを出してくれる。他の人にできないことをやってくれる。精神的な支柱になっている」と宇佐美の存在について語る。「最終的にはみんなの気持ちが安心感につながり、パニックにならない。そういう意味では非常に良い役割をしてくれている」と話した。

 残留争いの大一番・磐田戦は大観衆でチームを後押しする。クラブによると、今季リーグ戦最多の2万8000人ほどの観客が見込まれるという。「声出し応援適用試合」のため一部エリアでは声援も認められる。サポーターと一丸となり、残留を目指す。

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