Ｊ１首位の横浜Ｍは優勝のかかる一戦に臨む。次節２９日の浦和戦（日産スタジアム）で勝利し、神戸と対戦する勝ち点２差で２位の川崎が引き分け以下に終われば３年ぶりの制覇が決まる。

　優勝へ足踏みが続いた横浜Ｍは今季ホーム最終戦にもなる。直近２試合は無得点で下位を相手に２連敗と本来の力を発揮できなかった。だが「いい準備をできている」とケビン・マスカット監督。約２週間の中断期間で浦和戦に向け気持ちは切り替えた。

　２７日には、７月の日本代表戦で右膝前十字靱帯（じんたい）断裂を負い、リハビリ中のＦＷ宮市亮が日産スタジアムの最寄りとなる新横浜駅周辺でファンらに共闘を呼びかけた。駅構内の売店や地元の信用金庫などにあいさつに回り、盛り上げた。

　優勝には勝ち点３が絶対。「チームの雰囲気は集中して研ぎ澄まされている感じはすごくある。一人一人の思いを週末にぶつけてほしい」と期待し、「多くのお客さんに（スタジアムでの観戦に）入ってもらいたい」と宮市。一体となったホームでの優勝ムードは高まっている。