J1浦和 ロドリゲス監督が今季限りで退任 後任はドイツ人のバイアーロルツァー氏有力
J1浦和のリカルド・ロドリゲス監督(48)が今季限りで退任することが29日、複数の関係者の話で分かった。1-4で敗れた同日の横浜M戦(日産)後にクラブから本人に通達されたという。来月5日の最終節福岡戦(埼玉)の指揮は執るが、同16日の親善試合アイントラハト・フランクフルト戦(埼玉)を率いるかは未定。
後任はドイツ1部ケルンやマインツで監督を務め、昨季途中までライプチヒでコーチだった同国出身のアヒム・バイアーロルツァー氏(54)が有力となっている。
スペイン出身のロドリゲス監督は2021年から浦和の監督に就任。1年目の昨季は天皇杯を制し、2年目の今季はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝(来年2月)に進んだ。一方でリーグ戦は最終節を残して8位。天皇杯とYBCルヴァン・カップも逃して無冠となっていた。
ロドリゲス監督は20年に徳島をJ2優勝に導き、J1昇格を果たした手腕を評価され、浦和に招かれた。丁寧にボールを保持し、相手ボール時には高い位置からのプレスを要求するスタイルは構築に時間を要する。4年間指揮を執った徳島でも2年目は11位と大きく成績を落としたが、中長期的な戦略を描いていた徳島では3年目以降は成績を上げていた。
浦和はミハイロ・ペトロビッチ監督(札幌)の解任以降、短期間での監督交代を繰り返している。安定政権を期待されたロドリゲス監督だったが、クラブはわずか2年でスペイン人指揮官との関係を打ち切った。