森保監督 心境は「行雲流水」 「ドーハの悲劇を歓喜に」代表発表会見【一問一答】

 厳しい表情で会見する日本代表・森保監督(撮影・金田祐二)
 メンバーを発表する日本代表・森保監督。左は反町技術委員長、右は田嶋会長(撮影・金田祐二)
 メンバーを発表し笑顔の日本代表・森保監督(撮影・金田祐二)
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 日本サッカー協会は1日、都内で会見を開き、W杯カタール大会(11月20日開幕)に出場する日本代表26人を発表した。大きなサプライズはなく、主力が順当に名を連ねた選手選考。森保一監督は「ベスト8以上という目標を持っている」と掲げ「強豪ばかりのW杯で簡単な目標ではないが、サポーター、国民の皆さんの応援を借りれば必ず達成できると思っている。皆さんの応援とともに一緒に戦っていただき、世界の舞台へみんなで挑んで、新しい景色を一緒に喜べたら」と話した。

 森保監督の主な一問一答は以下。

 -選考のポイントは。

 「これまでの活動、そして今の選手の置かれている状況、W杯での戦いを見通したときに、総合的に考えて、今のベストという事で選考した。選考としては、個のストロングポイントを持ちつつも、チームとして気持ちをつなげることができる、連携連動して戦う事ができる、組織力として個の力を生かすことができる選手を選考した。また、難しかったポイントは、全てのポジションで、この26人に入っておかしくない選手が本当に多くいるので、誰を選ぶか、非常に難しさがありました」

 -決断したのはいつか。

 「決断は、最終的には今朝決断しました」

 -選手時代にはドーハの悲劇を経験した。監督としてドーハでW杯を戦うことへ。

 「私の現役時代、ドーハの地でW杯への夢をかなえられなかったという場所であることは、私自身も悔しい、悲しい思い出がある場所だと認識しています。しかしながらリベンジという気持ちは持っていなくて。今監督として、素晴らしい選手、スタッフとともに、サポーターとともに、カタールW杯で戦う事を楽しみにしていますし、私が経験したことは悲しい事だったけど、『ドーハの悲劇』を『ドーハの歓喜』に変えられるように、残された時間で最善の準備をして、カタールの地では選手達に思い切ってプレーしてもらい、みんなで喜び合える結果を出せたらと思っています」

 -現在の心境は。

 「四文字熟語で言うと、行雲流水。今この場は非常に緊張していますけど、W杯本大会での戦いを考えた時には、非常に楽しみですし、ワクワクする気持ちはありますけど、気持ちの高揚は実は余りなくて。普段やっていることをまたW杯に向けて積み上げていくことを、自然体で考えられている」

 -けがを抱えている選手も名前がある。

 「今、プレーしていない選手たちがいる中での選考で。常に情報を、日本協会のメディカルチームと選手の所属チームのメディカルチームとで共有しながら選んでいる。日本協会のヨーロッパ支局の担当も常に各チームを周り、現在はトレーナーとドクターをヨーロッパに派遣して、コンディションを直に確認して発表につなげている。自信を持って、選ぶ側としては安心した情報をいただいてメンバー発表につなげた」

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