J1川崎 3連覇の夢散る 数的不利10人で奮闘逆転も 谷口「受け止めるしかない」

 「明治安田生命J1、FC東京2-3川崎」(5日、味の素スタジアム)

 川崎は3-2でFC東京を下したが、勝ち点66の2位で逆転の3連覇に届かなかった。

 信じていた奇跡は起こらなかった。最低限求められた勝ち点3を手にしたが、勝ち点2差で追っていた横浜Mも勝利した。2度目の挑戦で再び3連覇の偉業を逃した。その喪失感は計り知れない。FW家長は無念の涙をこぼし、主将の日本代表DF谷口は目を真っ赤にして「この結果を受け止めるしかない」と声を絞り出した。

 前半29分にGK鄭成龍が退場となり、早々に10人の戦いを強いられた。数的不利を覆した奮闘には近年、常勝として君臨してきた誇りがにじんだ。鬼木監督は「いいものを見せてもらった」と選手に感謝と称賛を贈った。

 相次ぐ負傷者やコロナ禍もあり、鬼木監督就任後6季目で初の無冠に終わった。主力の高齢化が進むなどチームは過渡期にさしかかる。それでも6年間で優勝4度の功績は色あせない。

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