カズ 地元・静岡勢のJ1消滅を嘆く サッカー王国の「自負あった」
「JFL、鈴鹿0-2ソニー仙台」(6日、四日市市中央陸上競技場)
日本フットボールリーグ(JFL)第28節が行われ、鈴鹿ポイントゲッターズの元日本代表FW三浦知良(55)は10試合連続で途中出場。自らのJFL最年長出場記録を55歳253日に更新した。10月30日の前節・枚方戦(たまりく)に続く2試合連続ゴールが期待されたが、シュートなしに終わり、0-2で敗れた。また試合後には出身地静岡から史上初めてJ1勢が消滅したことを嘆いた。
終了間際には果敢にダイビングヘッドも試みたが、2戦連発は逃した。「元気がなかったですね」と完敗を悔やむカズだったが、敗戦だけでなく静岡のJ1消滅を嘆いた。
清水、磐田のダブル降格が決まり、史上初めてJ1から静岡勢が消える。これには静岡市出身のキングの落胆も大きい。「『サッカー王国崩壊』みたいに書かれると気分が良くないですね」と残念がった。「僕自身も静岡で育って、静岡でサッカーを始めて、サッカー王国で育ったという自負はずっとあった」と思いを口にした。
1日に発表されたW杯日本代表メンバーにも静岡出身選手はDF伊藤洋輝(シュツットガルト)ただ一人。カズは「僕が1990年に日本代表に選ばれた時には半分ぐらいいた」と時代の変化に驚きを隠せない。
「日本代表というのはみんなのあこがれで、みんなが目指すもの。僕もその一人」と改めて思いを強調する。「日本代表がW杯で活躍することが我々選手のモチベーションにつながる」とW杯戦士にエールを送った。