神戸GK飯倉大樹が退団 天皇杯制覇の守護神「『スタイル』をつくりたかった」

 J1神戸は9日、GK飯倉大樹(36)との契約満了に伴い、来季の契約を更新しないことを発表した。

 飯倉は19年夏にJ1横浜Mから完全移籍で神戸に加入。足元の技術に優れたGKとして、“バルサ化”を掲げる神戸のボールを保持するサッカーの中で大きな役割を果たした。国立競技場で開催された同年度の天皇杯決勝・鹿島戦でもゴールマウスを守り、完封勝利で神戸の初タイトル獲得に貢献した。

 GK前川黛也の台頭もあり、今季のリーグ戦出場は14試合。それでも6月末に吉田孝行監督が就任すると、出番を得て、J1残留にも貢献した。ベテランらしく、悪いところははっきりと悪いと指摘するコメントでもチームの成長を促してきた。

 飯倉はクラブを通じてコメントを発表。別れのあいさつも飯倉らしい思いのこもったものとなった。

 「ヴィッセル神戸を愛する皆さん。お別れの挨拶をする時がきました。出会いの数だけ別れもあります。これは人生の法則です。前置きは良いので、本題に入ります。

神戸に来て3年半が経ちました。皆さんは、僕の言動やプレーでハラハラドキドキされたと思います。そんな中、たくさん応援して頂き、本当に幸せでした。

ヴィッセル神戸は、ワールドクラスの選手や日本代表の選手を多く揃え、日本サッカー界やファンを盛り上げるチームであります。

素晴らしい選手とプレーし、タイトルを獲れたことを嬉しく思います。

また、僕はヴィッセルの『スタイル』をつくりたいと思い来ました。ファン、サポーターが見ていて楽しく、勝っても負けてもこれが『ヴィッセルだ』と言えるものをつくりたかった。常に勝ち続ける為の『スタイル』をつくりたかった。

今までチームに対して求め、発言してきました。誰かが言わないと変わらないし、きっかけにもならない。だから僕は言い続けてきました。親父の小言はここまでです。

ヴィッセル神戸とファン、サポーター、一緒に戦った仲間が幸せであることを祈ってます。

3年半ありがとうございました」

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