中村俊輔が引退会見「単純にサッカーが好き、それに尽きる」26年の現役生活に幕
今季限りで現役を引退した元日本代表MF中村俊輔(44)=横浜FC=が10日、横浜市内で記者会見を行い、「やり尽くした気持ちで、清清しく終われた。自分としてもホッとしている。ありがとうございました」と語り、26年の現役生活を振り返った。涙はなく、最後まで笑顔だった。
シックなスーツに身を包み、「明るく楽しい時間にしたい」と登壇。小野伸二、川口能活、遠藤保仁、長友佑都、岡崎慎司、三浦知良、そしてセルティック時代のストラカン監督といった、そうそうたるメンバーからのメッセージ動画が披露され「とても感動しました」と感謝した。
「原動力は、自分の中から出てくる、うまくなりたい、単純にサッカーが好き、それに尽きる。40過ぎてカズさんと一緒にやれると思わなかったし。自分より情熱的な選手と会えたのは財産です」とも語った。
中村俊は1997年に神奈川・桐光学園からJ1横浜Mに入団した。Jリーグ通算424試合74得点。左利きの名手で直接FKで歴代最多24得点を挙げるなど、2度のJリーグMVPに輝いた。日本代表として国際Aマッチ通算98試合24得点。2006年ドイツ、10年南アフリカとW杯2大会に出場した。02年にイタリア1部(セリエA)レッジーナへ移籍し、スコットランド・プレミアリーグのセルティック、スペイン1部エスパニョールを経て、10年に横浜Mへ復帰した。17年に磐田、19年途中から横浜FCでプレーした。
現役最後の試合となった10月23日の熊本戦(えがお健康スタジアム)では、三浦知良(鈴鹿ポイントゲッターズ)に次ぐJ2歴代2位の年長記録となる44歳3カ月29日で先発出場。後半15分までプレーした。
会見には報道陣40社100人が集結。平日昼にも関わらず、クラブによるYouTubeの生配信は、7700人以上が視聴していた。