J3参入のFC大阪 カズ獲りへ 近藤社長「J2に向けた戦いが始まる」
日本フットボールリーグ(JFL)最終節が20日に開催され、FC大阪はホームタウン東大阪市の花園ラグビー場第1グラウンドでMIOびわこ滋賀と1-1で引き分けた。優勝は逃したが、2位での来季J3参入が決定。J初参戦に向け、クラブは鈴鹿ポイントゲッターズの元日本代表FW三浦知良(55)の獲得に乗り出すことが複数関係者の話で明らかになった。
J3入会のための順位要件をすでに満たしていたFC大阪は最終戦で1万2183人のクラブ最多観客数を更新。1試合平均2000人という観客動員もクリアし、95年のC大阪以来、27年ぶりに大阪にJクラブが誕生した。
1996年に設立されたFC大阪は大阪から3番目のJリーグ入りを掲げ、18年11月に東大阪市からホームタウンの承認を受けた。20年にはJ3ライセンスを取得。今季すべての審査項目をクリアして“大阪第3のJクラブ”となった。近藤祐輔社長(36)は「J3が決まった瞬間からJ2に向けた戦いが始まる」と宣言した。
躍進を掲げるクラブは2年連続でカズ獲得に動く。昨季終了後にもオファーを出し、交渉を持った。戦力としてはもちろん、キングの経験やプロとしての姿勢はJリーグに初参戦するクラブに最も必要だという考えは変わっていない。
カズは今季、横浜FCから1年間の期限付きで鈴鹿に移籍した。来季については鈴鹿との契約更新を最優先としながらも、鈴鹿がJリーグ入会に必要な百年構想クラブ資格を失格している現状もあり、流動的な部分もある。
来季のJ3では沼津の新監督に元日本代表の中山雅史氏が就任する。J3での“カズVSゴン”の夢対決が実現する可能性も浮上してきた。