G大阪 ポヤトス監督就任を発表「新しい時代を築き上げ、居るべき場所へ」松田監督は退任

 J1G大阪は23日、松田浩監督(62)が退任し、今季J2徳島を率いたダニエル・ポヤトス監督(44)が来季監督に就任することを発表した。

 今季は攻撃的スタイルを模索したG大阪だったが、J2降格危機が迫ったことで8月に片野坂知宏監督を解任。コーチから昇格した松田監督が堅守を構築して15位でJ1残留を果たした。

 当初から松田監督は今季限りの契約だったこともあり退任する。新体制で来季を戦うことになった。ポヤトス監督はクラブ初のスペイン人監督となり、ボールを保持しながら攻守に試合を支配するスタイルで復権を図る。腹心のマルセル・サンツ氏もヘッドコーチとして就任する。

 松田監督はクラブを通じて「このたび、トップチーム監督の職を退任することになりました。約3ヶ月半でしたが、ガンバ大阪で思いきり仕事ができたことはまたひとつ自分自身の大きな学びとなりました。サポーターの皆さん、選手・スタッフ、関わってくださり応援してくださった多くの方々に心よりお礼申し上げます。お世話になりました。これから先もガンバ大阪が益々強く、大きなクラブに発展していきますことを心から祈っております。ありがとうございました」とコメントした。

 ポヤトス監督は新天地での挑戦に「私のプロサッカー監督人生において新たな大きなチャレンジが始まることを嬉しく思います。今日というこの日は私の心に刻まれます。ガンバ大阪が私に大きな信頼を寄せてくれた事に感謝します。このクラブの監督を任せられた事を誇りに思っています。私は大きな希望と責任感を持ってこのチャレンジを引き受けました。このクラブの新しい時代を築き上げ、居るべき場所へと導きます。ファン・サポーターの皆さんにこのクラブを誇りに思ってもらえるようなサッカーを毎試合繰り広げるため、選手・スタッフと力を合わせ、全力で仕事に打ち込み戦っていきます」と意気込んだ。

 退任する徳島に向けては「この2年間、チームをより良くするために私は持っている全ての力と多大なる努力を注いできました。どれだけ難しい時でもファン・サポーターの皆さんが常に止まない愛を注ぎ、支え続けてくれた事に心から救われました。今後の人生において、あなたたちは私の心に残り続けます。徳島ヴォルティスは私を人として、そして監督として成長させてくれた場所であり、いつも私と私の家族は故郷にいるような思いを感じることができました。監督としてのキャリアを歩む上で、これ以上ない素晴らしい時間でした」と感謝と惜別のコメントを出した。

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