カズ所属の鈴鹿 スタジアム建設計画中止でお詫び「痛恨の結果」今後の方針は改めて説明

 日本フットボールリーグ(JFL)の鈴鹿ポイントゲッターズは1日、三重県鈴鹿市で進めてきたスタジアム建設計画が中止となったことについて、公式サイトに「スタジアム建設計画中止に関するご報告とお詫び」と題した声明を発表した。

 チームの監督も務める三浦泰年代表取締役GM(57)名義での声明では「この度、鈴鹿市内に建設を予定していたスタジアムの建設中止と、計画に関する協定書の解除を鈴鹿市から申し入れられたことに関しまして、市民及び市への信頼を得られなかったことを心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。

 Jリーグから求められていたクラブの運営体制の改善が進まなかったとして、鈴鹿市が建設中止を申し入れ、クラブ側が応じたことを11月28日に市が発表していた。「鈴鹿市のみならず、三重県のサッカーをはじめとしたスポーツの普及、地域経済の活性化に大きな影響を与える予定だった計画が白紙になってしまったことは誠に残念であり、Jリーグ昇格を目指す弊クラブにとっても痛恨の結果になってしまいました」と受け止めた。

 鈴鹿は20年にクラブ幹部による意図的な敗退行為(八百長)の指示があったとして、今年6月にJリーグ参入に必要な「百年構想クラブ」の資格が失格となった。ガバナンス体制の改善などを求められたが、「新株主の選定を含めてJリーグが求める基準に達することができませんでした」と現状は実現していない。

 クラブの今後の方針については改めて説明するとした。Jリーグ参入の可能性が遠のくことで、期限付き移籍で今季所属していた元日本代表FW三浦知良(55)の来季の去就にも影響を及ぼすことになりそうだ。

 最後は「スタジアム建設の中止は非常に残念であり、痛恨ではございますが、鈴鹿市を本拠地とするサッカークラブとして、地域になくてはならない存在になるためにはどうすべきか、今後の方針などを協議して参ります。今後とも弊クラブへのご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます」と締めた。

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