日本代表・森保監督 続投へ 協会の就任要請に前向き返答 来年1月理事会を経て正式決定

 続投が決定的となった森保監督
 日本代表監督続投が決定的となった森保監督(共同)
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 日本サッカー協会が日本代表の次期監督として、W杯カタール大会で日本代表を2大会連続4度目の16強に導いた森保一監督(54)に続投要請をしていたことが24日までに複数の関係者の話で分かった。森保監督からは前向きな返答を得ているといい、続投が決定的となった。日本代表で監督がW杯本大会をまたぎ、継続して指揮を執るのは初めて。早ければ来年1月の理事会を経て正式決定する。

 2026年に米国、カナダ、メキシコの3カ国共催で開かれるW杯を森保体制で目指すことになる。日本協会は次期監督候補を森保監督に一本化し、既に就任要請を行った。森保監督からは前向きな返答を得ているといい、続投が確実となった。

 次期監督を巡っては、反町康治技術委員長(58)がW杯前からアルゼンチン出身のビエルサ氏らに水面下で接触を図るなど外国人指導者を中心に人選を進めていた。反町委員長はW杯から帰国直後に行われた日本協会の強化部会で後任人事について「(自らに)一任してほしい」と発言したという。森保監督の手腕を高く評価しつつも、新監督によるさらなる上積みの可能性を模索し続けていた。

 一方で田嶋幸三会長は早い段階から森保監督を「(次期監督の)候補の一人」と明言し、続投を支持する考えを表明していた。目標に掲げていた「ベスト8以上」には届かなかったが、ドイツ、スペインのW杯優勝経験国から挙げた勝利の価値は大きい。世論の圧倒的な支持に加え、技術委員会でも続投を後押しする声が多数だったといい、田嶋会長、反町委員長らの協議を経て、方向性が固まった。

 田嶋会長はこの日、東京都内で取材に応じ「ドイツ、スペインの両方に勝ったということは、(ベスト8以上の)目標は達成できなかったことは認めつつも、本当に成果を出してくれた」と改めて森保監督を評価した。

 条件面の細部は今後詰められる。契約年数は通常2年間となるが、24年1月にも開催される見通しのアジア・カップ(カタール)までとなる可能性もあるという。第2次森保体制の初陣は来年3月23日に東京・国立競技場で行われる国際親善試合となる。「新しい景色」への新たな旅が始まる。

 ◆森保一(もりやす・はじめ)1968年8月23日、長崎市出身。小学5年からサッカーを始め、長崎日大高から87年にJSLマツダ入り。93年Jリーグ開幕とともに広島の主力としてプレー。京都、仙台を経て2004年1月に引退。日本代表では国際Aマッチ35試合出場1得点。広島の強化部コーチ、新潟ヘッドコーチなどを経て12年に広島の監督に就任し、4年間で優勝3回。17年7月に成績不振で辞任。同10月に東京五輪代表監督に就任。18年7月から日本代表監督を務める。愛称は「ポイチ」。174センチ、68キロ。

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