J1横浜M 元日本代表DF岩田智輝がセルティック移籍へ 今季JリーグMVP 日本屈指の多機能性を評価
今季J1を制した横浜Mの元日本代表DF岩田智輝(25)がスコットランド・プレミアリーグのセルティックに完全移籍することが25日までに分かった。交渉はクラブ間で大筋合意に達しており、就労ビザの取得やメディカルチェックを経て正式契約に至る。岩田は来季も横浜Mとの契約を残しており、移籍金が発生する。
大分県出身の岩田は2021年に大分(当時J1)から横浜Mに加入。2年目の今季はGKを除くとチーム最長2715分間、同最多32試合(先発31試合)に出場した。センターバックで19試合、ボランチで12試合に先発出場し、いずれの位置でも質の高さを維持。横浜Mの3年ぶり5度目となるリーグ優勝に貢献し、最優秀選手賞(MVP)に輝いた。7月の東アジアE-1選手権では国内組で編成された日本代表に選出され、ボランチとして3試合中2試合に先発し、4大会ぶり2度目の優勝に尽力した。
日本屈指とも言える岩田の多機能性を高く評価したのが、横浜M時代に指導経験のあるポステコグルー監督率いるセルティックだった。今季も首位を快走するスコットランド王者にはFW古橋亨梧、前田大然、MF旗手怜央、井手口陽介が在籍しており、今冬にはJ1神戸からDF小林友希も獲得。岩田が6人目の日本人選手となる。
横浜Mは近年、前田大然(セルティック)、オナイウ阿道(トゥールーズ)、遠藤渓太(ウニオン・ベルリン)、天野純(蔚山)ら主力を海外へ送り出しながら、的確な補強で高い競争力を維持し続けている。大分でJ3からプロ生活をスタートさせた岩田も横浜Mで初の海外挑戦となる夢をかなえ、欧州の地から26年W杯を目指す。