ベンゼマ 仏代表でW杯出場可能だった デシャン監督との対立浮き彫りに
フランス代表のFWカリム・ベンゼマが、ケガでカタールW杯開幕を前にチームから離れたものの、今月に入ってすぐのラウンド16からプレーできる状態だったという。実際にはチームに戻ることはなく、ディディエ・デシャン監督との関係が微妙なものだったことをうかがわせる形になった。
ベンゼマの代理人を務めるカリム・ジャジリ氏が自身のツイッターでケガの検査結果を公表。「3人の専門家に検査してもらい、ベンゼマはラウンド16から少なくともベンチにいられる状態になるだろうと確認した。どうしてそんなに早く(チームから)出て行くよう要請したの?」と代表監督へメッセージを送った。このメッセージの後、ベンゼマも自身のソーシャルネットワークで「一度見れば分かる!」と意味深な発言を残している。
ベンゼマはフランス代表チームとともに現地入りしたものの、カタールW杯開幕直前の11月19日に離脱。フランスサッカー連盟(FFF)は左足大腿四頭筋を負傷したと発表していた。それでもフランス代表チームはベンゼマに代わる選手を加えず、ベンゼマはルール上、決勝まで試合に出場できる状態だった。加えて、同時期にベンゼマはレアル・マドリード(スペイン)での調整試合に出場。一方、デシャン監督はベンゼマのチーム復帰について報道陣から問われた際に発言を避けるなど、個人または複数選手との関係が必ずしも良くなかったではないかとの憶測が広がる要因になっていた。