三笘 フル出場で勝利に貢献 W杯は「もう過去のこと」
「イングランド・プレミアリーグ、サウサンプトン1-3ブライトン」(26日、サウサンプトン)
W杯カタール大会による中断を終えて再開した。ブライトンの日本代表MF三笘薫(25)はアウェーのサウサンプトン戦に今季初めてフル出場した。得点はなかったが3-1で勝った。
中盤の左サイドに入ると、得意のドリブルで相手守備を翻弄(ほんろう)した。持ち味が生きるポジションでプレーし、左サイドバックとの好連係も光った。「高い位置を取れる。攻撃に専念できるのはすごく助かる」と納得の表情を見せた。
初出場したW杯は「1試合の重みが違う。一瞬で終わるというのをすごく感じた」という。1次リーグのスペイン戦では、ゴールラインぎりぎりのボールを折り返して決勝点をアシストした「三笘の1ミリ」など、印象深いプレーで日本中を沸かせた。「すごい多くのメッセージが来た。いろんな人が感動してくれるのはなかなかないので、うれしいこと」と貴重な体験にもなった。
ブライトンではW杯直前から出場時間を増やしている。この日は最後までピッチに立ち続け「信頼は少し増えたなと感じている」と手応えをつかみ始めている。W杯は「もう過去のこと。切り替えていきたい」と話す25歳のドリブラー。今後はサッカーの「母国」で大暴れする構えだ。