森保監督「ボールを握りながらコントロール、ゲームを決めることをしなければ」【一問一答】
日本サッカー協会は28日、W杯カタール大会で日本代表を16強に導いた森保一監督(54)が、2026年に米国、カナダ、メキシコの3カ国で共催される次回W杯に向けて続投すると発表した。同日に臨時の技術委員会と理事会を開いて決定。東京都内で記者会見した森保監督は「日本に不可能はないという信念を持ち、挑戦したい」と意気込んだ。以下、一問一答。
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(会見冒頭)「2026年W杯に向けて、日本代表の監督を改めて命じていただいた。非常に光栄な気持ちと、ミッションに向けての難しさ、責任の重さを考えると身の引き締まる思いでいる。次のW杯に向けて、一戦一戦結果に覚悟を持って挑戦していきたい。日本人の誇りと日本人である喜びを持って職責を全うしたい。時代の変化に対応しながら、勇気を持って挑戦し続け、選手の価値、日本サッカーの価値を上げていけるように全力を尽くしたい。日本に不可能はないという信念を持ち、挑戦したい」
-続投を意識し始めた時期は。
「W杯が終わってから少し意識し始めた。それまではW杯に向けて全身全霊で向き合ってきた。W杯が終わってから考えるようになった」
-続投を決断した理由は。
「W杯で悔しい思いをして終わった。最高に幸せな仕事であるという、日本人である喜びと誇りを持って世界に挑める素晴らしい職業であるということで決めさせていただいた」
-新たなコーチの人選は。
「まだ現段階ではリストアップしている状況なので、これから話をして、決めていきたい。まずは日本のために戦う気持ちを持ってくれている人、日本の未来にバトンを渡せるようなコーチを選んでいきたい」
-W杯後に継続して指揮する難しさは。
「日本サッカーの歴史として積み上げてきたことを生かす。積み上げてきたことをブラッシュアップさせる。続投と言っても、これまで通りで通用するとは思っていない。過去にやってきたことが何となく通用すると思ってない。自分自身が一番気を引き締めないといけない。やらなければいけないことは全てにおいてのレベルアップ。個の発掘、個の育成、全てをレベルアップできるように選手たちに働きかけて関係づくりをしていきたい」
-上積みしなければいけない部分とは。
「われわれがボールを握ってゲームをコントロールすること。速攻であれ遅攻であれ、ボールを奪ってそこからボールを握りながらコントロールする、ゲームを決めることをしなければいけない」
-今後の選手編成は。
「今大会は19人が初出場の選手だった。基本的にはその若い選手たちが中心となってスタートするかもしれないが、これまで同様、より多くの選手をスカウティングして常に発見、発掘をする。選手たちの競争、成長を見ながら、最終的に最強のチームをつくりたい」