元代表・安田理大引退 槙野らと“調子乗り世代”「ピョンピョンと飛躍する人生第二章に」
サッカーの元日本代表で松本山雅のDF安田理大(35)が4日、クラブを通じて現役引退を発表した。安田はG大阪ジュニアユース、同ユースを経て、G大阪でプロデビュー。07年U-20W杯、08年北京五輪代表や、A代表にも選出された。U-20W杯では同じく今季限りでの引退を表明したDF槙野智章、香川真司、柏木陽介らとともに“調子乗り世代”と呼ばれた。国際Aマッチ7試合1得点。フィテッセ(オランダ)、磐田、鳥栖、名古屋、釜山(韓国)、新潟、千葉、松本山雅とクラブを渡り歩いた。
安田の引退報告文は次の通り。
「Happy New Year!!
新しい年を迎え、ドキドキとワクワクが交差する・・・そのような気持ちで新しいチャレンジをする方も多いことでしょう。
私、安田理大も2022シーズンをもってプロサッカー選手を卒業し、新しいチャレンジをすることに決めました。
1993年のJリーグ開幕から万博記念競技場で行われるガンバ大阪のホーム戦を欠かさず観に行っていた安田少年は、『俺は将来絶対にサッカー選手になる。』と心に誓い、青春を全てサッカーに捧げ、そして夢を叶えました。
プロ生活17年間、人生の約半分をサッカー選手として過ごせるなんて誰がイメージしたでしょう。
いや、ほぼイメージ通りです。
たくさんのタイトル、海外移籍、オリンピック出場、日本代表のユニフォームに身を包み満員のお客さんの中でする国歌斉唱。
はたまたイケてるファッションに身を包み誰もが羨む美女と飲む美味しいお酒(?)、高級車に高級時計、運命の女性と結婚して可愛い子どもたちに見せるサッカー選手のパパの姿・・・。
安田少年がイメージしていたサッカー選手生活を”ほぼ”過ごすことが出来ました。
“ほぼ”満足しています!!
この”ほぼ”を取り除くことを出来なかったことが心残りですが、素晴らし過ぎるサッカー選手生活を過ごすことができました。
僕のサッカー人生は本当に出会いに恵まれたサッカー人生でした。
あげればキリがない程の多くの良い出会いに恵まれ、その出会いが無ければこんなにも素晴らし過ぎるサッカー人生を送れていなかったでしょう。
その全ての出会いがサッカー人生を素晴らしいものにし、サッカーが素晴らしい出会いをもたらしてくれました。
実はその出会いこそが一番の財産なのかもしれません。
ガンバ大阪のアカデミー、ガンバ大阪、SBV Vitesse Arenhem、ジュビロ磐田、サガン鳥栖、ヴィッセル神戸、名古屋グランパス、釜山アイパーク、アルビレックス新潟、ジェフユナイテッド市原・千葉、松本山雅FC、この僕の愛する10クラブ。
苦しい時や辛い時に僕を突き動かす原動力となったファン、サポーターの皆さん。
プロ生活17年間で奇跡的にほとんど怪我のない丈夫なカラダに産んでくれた両親。
僕の唯一の心の拠り所である妻、愛してやまない子どもたち。
そして僕に全てを与えてくれたサッカー。
感謝の気持ちを伝える言葉にありがとう以上の言葉を知らないので、僕の全気持ちを込めて伝えます。
今までありがとうございました!!
さぁ今年から安田理大の人生第二章がスタートします。
2023年は卯年。
年男の僕にはピッタリのスタートではないでしょうか。
兎にも角にも、たくさんのことにチャレンジします。
二兎を追う者は一兎をも得ず?いや、二兎も三兎もたくさん追って全部仕留めます。
調子乗り世代なので調子に乗り過ぎて寝ている間にカメさんに追い抜かれないように、常に一歩でも前へ走り続けます。
そしてピョンピョンと飛躍する人生第二章にします。
皆さん、そんな僕をどうかこれからもよろしくお願いいたします。
それでは、120分+PKのような長い文を最後まで読んでいただきありがとうございました。
ミチの未知なる道、キックオフ。 安田理大」