岡山学芸館 初の決勝進出 PK戦制した!GK平塚「自分がやるしかないなと」

 「全国高校サッカー選手権・準決勝、岡山学芸館3(PK4-1)3神村学園」(7日、国立競技場)

 準決勝2試合が行われ、岡山学芸館(岡山)が神村学園(鹿児島)と3-3の壮絶な打ち合いの末、PK戦を4-1で制した。最後は、プロゴルファー平塚哲二(51)を父に持つGK平塚仁(2年)が、ドイツ1部リーグ・ボルシアMG内定のFW福田師王(3年)のシュートを止めて、死闘に決着。岡山県勢としても初優勝に王手を掛けた。9日の決勝(国立競技場)は、ともに初進出の東山(京都)との頂上決戦に決まった。

 強心臓の2年生守護神が、殊勲のセーブでシーソーゲームにケリをつけた。点を取られたら取り返す死闘は、3-3でPK戦突入。岡山学芸館のGK平塚は、相手3人目、大会No.1ストライカー福田が放った中央への強烈シュートに左へ跳んだものの、「最後までボールを見た」と足ではじき返した。「3点も取られてしまったが、チームが3点も取ってくれて(最後)自分がやるしかないなと」。タレント軍団を撃破し、汗を拭った。

 父・哲二は国内ツアー6勝のプロゴルファー。平塚も小学生時代はゴルフをやっていたが、夢中になったのはサッカーだった。

 小学校の帰り道で配っていたチラシで興味を持ち、スクールに入会。「楽しくて雨の日もずっとボールを蹴っていたら(上級の)アカデミーに来てみないかと言われた」。運良く欠員が1枠あり入れたが、上級クラスでは明らかな技術不足を痛感。「キーパーしかない」と小学3年で決意し「ドッジボールが好きだったので苦にならなかった」と笑わせた。

 競技は違えど、父から精神面で学ぶことは多い。準決勝前も電話し「弱さを見せるな。苦しい時も堂々と余裕を見せて、相手に圧を与えるように」とアドバイスをもらい貫徹。「目の前のことを全力でやっていたら、ここまで来た。あと1試合。必ず優勝したい」。父譲りの勝負強さを頂上決戦でも発揮する。

 ◆平塚 仁(ひらつか・じん)2005年10月12日、滋賀県出身。小学1年からアミティエ草津SCでサッカーを始め、小学3年からポジションはGK。中学時代はMIOびわ湖滋賀でプレーした。将来の夢はJリーガー。尊敬する人はプロゴルファーの父。184センチ、73キロ。

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