カズがポルトガル2部移籍合意 海外5カ国目に挑戦 2月で56歳「情熱もって取り組む一年に」
サッカー元日本代表FW三浦知良(55)が、プロ38年目の所属先としてポルトガル2部オリベイレンセへの今夏までの期限付き移籍に基本合意したことが8日、関係者への取材で分かった。昨季プレーした日本フットボールリーグ(JFL)の鈴鹿ポイントゲッターズは退団する。
オリベイレンセは三浦の保有権を持つ横浜FCの親会社が経営権を持つ。昨年末にはポルトガルで施設を見学して監督や幹部とも会い、選手としてのプレーだけでなく、日本人選手の欧州進出における橋渡し役としても期待されたという。そして「選手として、試合に出られないのが一番つらい」と、監督には移籍の条件として出場機会の確保を伝えたという。
海外でのプレーがブラジル、イタリア、クロアチア、オーストラリアに続き5カ国目になる三浦はこの日、宮崎市内で始まった横浜FCのキャンプに参加。移籍については語らなかったが「やることは変わらず、情熱をもって取り組んでいく一年にしたい」と抱負を述べた。2月に56歳になるキング・カズ。新たな挑戦への意欲に衰えはない。
◆オリベイレンセ ポルトガルのアベイロ県オリベイラ・デ・アゼメイスを本拠地に1922年創設。ホームスタジアムは4000人収容のエスタディオ・カルロス・オソーリオ。1945-46年に1部昇格も1シーズンで降格。昨季は3部リーグ2位で、1シーズンで2部復帰を果たした。22年11月からは横浜FCの親会社が経営権を持つ。