東山 初の栄冠つかめず 阪田澪哉は涙声で反省「甘くなかった」 

 「全国高校サッカー選手権・決勝、岡山学芸館3-1東山」(9日、国立競技場)

 初の栄冠はつかめなかった。東山(京都)の福重良一監督(51)は「日本一を目指して全力で戦ってくれた。ねぎらいの言葉をかけたい」と選手を思いやった。

 悔やまれるのは1-2とリードされた後半7分以降の逸機だ。14分、右折り返しに反応したMF真田蓮司(3年)のシュートは枠の上へ。真田は前半、左折り返しを右足で合わせる高難度の一撃を決めていたが、2点目は奪えなかった。同29分には左クロスをMF阪田澪哉(同)がヘディング。ボールはクロスバーに当たった。J1C大阪へ進む背番号10は「決勝は点を取って勝つと思っていたが甘くなかった」と涙声で言った。

 日本代表MF鎌田の母校でもある関西の強豪。京都勢55大会ぶりの優勝はならなかったが、悔しい敗戦はさらに飛躍するための糧となるだろう。

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