日本サッカー協会は１７日、日本代表コーチとして新たに名波浩氏（５０）、前田遼一氏（４１）の就任を発表した。この日の技術委員会で続投となる斉藤俊秀コーチ、松本良一フィジカルコーチ、下田崇ＧＫコーチとともに承認され、森保一監督（５４）を支える陣容が固まった。

　森保ジャパンは、カタールＷ杯までコーチを務めた横内昭展氏、上野優作氏がＪクラブの監督に就任。後任として名波、前田両氏が入閣となった。

　反町康治技術委員長は「森保監督の意向を最優先した」とした上で、元日本代表で磐田などでの監督経験がある名波氏を「必ず日本の今後へ大きな影響を及ぼしてくれる」と評価。同じく元日本代表の前田氏には「代表のアタッカーとして非常に良い働きをした部分を還元してほしい」と期待をかけた。

　２６年に米国、カナダ、メキシコの３カ国で共催されるＷ杯へ向けて新体制となった「サムライブルー」が、３月に予定されている国際親善試合から本格的に始動する。

　◆名波　浩（ななみ・ひろし）１９７２年１１月２８日、静岡県出身。清水商、順大を経て９５年に磐田入団。その後はセリエＡ・ベネチアやＣ大阪などでプレーし、０８年に磐田復帰。同年限りで現役を引退した。引退後は１４年から磐田、１９年から松本山雅で監督を務めた。日本代表では国際Ａマッチ６９試合９得点。９８年フランスＷ杯にも出場した。１７７センチ。

　◆前田遼一（まえだ・りょういち）１９８１年、兵庫県出身。暁星高を経て００年に磐田入団。０９年にリーグ得点王。翌１０年にはリーグ得点王とＭＶＰに輝いた。その後はＦＣ東京などでプレーし、Ｊ１通算で１５４得点を記録した。２０年に現役引退。引退後は磐田のＵ－１８でコーチを務めた。日本代表では国際Ａマッチ３３試合１０得点。１８３センチ。