J1柏がJ2千葉に敗れる ネルシーニョ監督「この敗戦は一つの教訓」サッカーちばぎんカップ

 「ちばぎんカップ、柏2-3千葉」(12日、三協フロンテア柏スタジアム)

 Jリーグ・プレシーズンマッチのちばぎんカップでJ1柏はJ2千葉に2-3で敗れた。ネルシーニョ監督は「前半は入りが悪かった。選手間の距離がうまく定まらずキャンプからやってきたことがほぼ見られなかった。初歩的なミスが続いて2点を献上してしまった」と振り返った。

 柏は立ち上がりから相手にボールを持たれる展開となった。前半19分にはGK佐々木雅士のクリアが味方に当たったことで相手にボールが渡ってしまい、無人のゴールへ流し込まれて先制点を献上。同30分にも最終ラインでのミスを突かれて2失点目を許した。

 今季新加入のFW仙頭啓矢、MF山田康太、MF高嶺朋樹らが先発した柏は同32分に反撃に出た。左サイドを崩すと最後は山田が押し込み1点を返して1-2でハーフタイムを迎えた。

 後半は流れを取り戻した。同6分に敵陣深くの右サイドでマテウスサビオの技ありのパスから山田がクロスを供給。ゴール前でFW細谷真大が力強いヘディングシュートを放ち同点とした。

 細谷はパリ五輪世代の21歳で昨季はキャリアハイの33試合出場8ゴールをマーク。東アジアE-1選手権ではA代表デビューも果たし、今季も期待がかかる。この試合はU-21日本代表の大岩剛監督らが視察に訪れており、結果で確実にアピールした。

 だが、試合は同24分に柏でもプレーしたFW呉屋大翔にこの日2点目を決められ2-3と再び勝ち越された。マスク着用を条件に観客の声出し応援が解禁されたホームだったが、そこから追いつくことはできず力尽きた。指揮官は「サポーターの皆さんの存在は我々にとって必要不可欠。今日のような雰囲気をつくってくれたサポーターに感謝しています」と話し、「この敗戦については今シーズン戦っていく上での一つの教訓」と受け止めた。

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