横浜M・藤田譲瑠チマ 海外移籍封印いざ連覇へ A代表デビューも果たした21歳がチームけん引

 連覇を狙うチームをけん引する藤田譲瑠チマ
 海外移籍はいったん封印。連覇に向け力を尽くす横浜M・藤田
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 「明治安田生命J1、川崎-横浜M」(17日、等々力陸上競技場)

 30周年を迎えるJリーグは17日に川崎-横浜M(19時・等々力)の“神奈川ダービー”で開幕する。連覇を狙う横浜Mで注目の若手は、パリ五輪世代であり、昨年A代表デビューも果たしたMF藤田譲瑠チマ(21)だ。

 着実にステップアップを遂げてきた21歳が横浜Mをけん引する。昨季はリーグ28試合に出場し、J1優勝に貢献。それでも「もっとできると思う」とさらなる高みを目指していく。

 豊富な運動量とボール奪取力に優れ、攻撃でも的確なパスで好機をつくり出す藤田。徳島を経て、歴史ある横浜Mに昨季から加入した。「マリノスはどんな時でも勝ちを求められる。初めはすごくプレッシャーを感じた」と基準の高いチャンピオンチームでメンタルも鍛えられた。

 24年パリ五輪世代でありながら昨年7月の東アジアE-1選手権ではA代表デビュー。将来的には海外移籍も視野に入れているが、今季は横浜Mで契約を更新した。「まずはマリノスのために一試合一試合大事に戦う。その中で自分が持てるものを全て出し切れるようにしたい」。03、04年以来の連覇へ尽力する覚悟を決めている。

 26年に米国、カナダ、メキシコの3カ国で共催される次回W杯に絡む力はある。久保建英(レアル・ソシエダード)といったすでにW杯を経験した同世代もいる。U-22日本代表・大岩剛監督は「パリ(五輪)経由A代表ではない。A代表に所属しながらパリ五輪にいく」と掲げているが、そのためにも藤田が今季のJリーグで圧倒的なパフォーマンスを見せるつもりだ。

 ◆藤田譲瑠チマ(ふじた・じょえるちま)2002年2月16日生まれ。21歳。東京都町田市出身。ナイジェリア人の父と日本人の母を持つ。東京Vの下部組織から19年に17歳でJ2デビュー。21年にJ1徳島に移籍し、22年から横浜Mに加入。21年7月に東京五輪に出場するU-24日本代表のトレーニングパートナーに選出。22年7月の東アジアE-1選手権で日本代表に選出され、香港戦でA代表デビュー。国際Aマッチ通算2試合出場。175センチ、76キロ。利き足は右。

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