カズ 56歳誕生日に誓い「1分でも長くピッチに立てるように」 ポルトガルでの“おじいさん扱い”には傷心
サッカー元日本代表FWの三浦知良(56)が26日、56歳の誕生日を迎え、今季の移籍先のポルトガルからリモート取材に応じた。
日本のサッカー界をけん引してきたレジェンドも今年で56歳。新たに年を重ねたことには「あまり変化はないんですけど」と話したが、「毎年祝ってもらうことに今年も56歳でまたプレーができるんだなと。誕生日を迎える度に、ピッチに立つ思いが強くなるかなと思います」とまだまだ現役生活を送る意欲への衰えは見せなかった。
取材に先駆けて、今夏までの期限付きで移籍することになった、ポルトガル2部オリベイレンセでの練習風景を動画で公開。アジリティ練習では56歳とは思えないキレのある動きを見せていた。
報道陣に「自身は何歳くらいのイメージでいるか」と問われると「65歳くらいですかね」とニヤリ。ただ、「自分がブラジルにいた15歳の時は50代、60代はおじいさんだと思っていましたけど、今、自分はおじいさんだとどうしても思えなくて」と老いを感じているわけではない。
だが、すでに1カ月を過ごしたポルトガルでの生活では自身が“おじいさん”扱いを受けたという。カズはそのときのエピソードを苦笑いでこのように語った。
「この前、エレベーターでサッカーボールを持ってたんですね。そのときにポルトガルの親子(父と3歳くらいの男の子)が乗ってきたんですね。そしたらお父さんが子どもに『おじいちゃんからボールをパスしてもらいなさい』って言ったんですよ。やっぱりおじいさんに見えるのかなって思って、ちょっとショックと年齢を実感したというか(苦笑)」
ただ、異国の地で戦う今季。ピッチ上でのカズの闘志はまだまだ燃えるばかりだ。「個人としては非常に厳しい戦いですけど、ベンチ入りして1分でも、少しでも、長くピッチに立てるように頑張りたいですし、その中で自分が勝利に貢献できるような内容のプレーをして、チームを勝つ方向に自分自身の力で勝利をひとつでも持てたらいいなと」と目標を立てた。