ポルトガル２部オリベイレンセの元日本代表ＦＷ三浦知良が２６日、５６歳の誕生日を迎え、オンラインで取材に応じた。

　ポルトガルの国旗を意識し、濃いグリーンのスーツに赤いストライプのシャツで登場した。「誕生日を迎えるたびに、ピッチに立つ思いが強くなる」と現役へのこだわりを改めて強調。「自分がブラジルにいた１５歳の時は５０代、６０代はおじいさんだと思っていましたけど、今、自分はおじいさんだとどうしても思えない」と老け込んだという感覚はない。

　しかし、思わぬ形で現実を思い知らされた。先日、ボールを持って現地でエレベーターに乗っていると、ポルトガル人親子がやってきて、父親が子どもに「おじいさんからボールをパスしてもらいなさい」と言ったという。これにはカズも「おじいさんに見えるのかなって思って、ちょっとショック」と苦笑いを浮かべた。

　ただ、ピッチへの執念は衰え知らず。「ベンチ入りして１分でも、少しでも、長くピッチに立てるように」。プロ３８年目の今年も元気な姿を日本のファンに届ける。