メッシ 7度目のFIFA最優秀選手 W杯悲願の優勝 強烈なインパクト残す

 国際サッカー連盟(FIFA)は27日、パリで年間表彰式を開き、男子最優秀選手にアルゼンチン代表のFWメッシ(パリ・サンジェルマン)を選出した。35歳のメッシは2019年以来で最多を更新する7度目の受賞。対象期間は21年8月から22年12月のW杯まで。2位はフランス代表FWエムバペ(パリSG)、3位はFWベンゼマ(レアル・マドリード)。アルゼンチン代表のスカロニ監督が最優秀監督に選ばれ、昨年末に死去した元ブラジル代表のペレさんには特別賞が贈られた。

 自身5度目のW杯で悲願の優勝を果たし、強烈なインパクトを残したメッシが男子の最優秀選手に輝いた。トロフィーを受け取ると「長年の夢をかなえられた。そう言える人は限られるが、幸運にも実現できた」と2カ月前に手にした栄冠の重みをかみしめた。

 W杯の開催時期が通例とは異なったことで、表彰の対象期間も変則的だった。パリ・サンジェルマンに電撃移籍した2021~22年は本領を発揮できず、同シーズンを対象としたフランス・フットボール誌の権威ある世界最優秀選手賞「バロンドール」は候補の30人からも外れた。

 35歳とベテランの域に入りキャリアも下降線をたどるかと思われたが、「最後のW杯」と公言した大舞台で7ゴール。抜群の技術と決定力に加え、これまでになく感情を表に出してチームを引っ張る姿は見る者の心を打った。

 世界中の代表監督、主将、メディア、ファンの投票で全て2位に大差をつけた。W杯王者として受賞する個人賞は格別の意味を持ち「チームメートがいなければ何も成し遂げられなかった。特別な年だった」と感慨に浸った。

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