6年ぶりJ1の新潟 川崎に9年ぶり星「ビビることなく挑んだ結果」 4戦負けなし暫定2位
「明治安田生命J1、新潟1-0川崎」(11日、デンカビッグスワンスタジアム)
6年ぶりにJ1に昇格した新潟は、伊藤涼太郎(25)の得点で川崎に1-0で勝利。対川崎戦では9年ぶりの勝利を挙げ、開幕から4戦負けなしの2勝2分けで勝ち点8として暫定2位へ躍進した。
勝利への執念が、強豪相手に約9年ぶりの勝利をたぐり寄せた。前半22分。DF渡辺が左サイドで相手DFからボールを奪い、倒れ込みながらMF伊藤へとラストパス。この好機に伊藤が鋭く右足を振り抜き、先制のゴールネットを揺らした。
2試合連続での得点となった伊藤は「本当に(渡辺)泰基がよく取ってくれた。ちょっとブラインドになってキーパーの反応が遅れたので、よく入ってくれたと思う」と喜びを表した。
14年10月以来、約9年ぶりとなる川崎戦の勝利。だが、伊藤は「毎試合、チャレンジャーである気持ちは変わらない。川崎相手にビビることなく挑んだ結果。勝てたことはすごい満足している」と胸を張った。
浦和在籍時はJ1の壁にはね返され、定位置獲得には至らず。今、開幕から好調のチームをけん引する背番号13は「自信を失いかけた時期もあったが、自分を信じてやってきた」と思いを語った。
今季本拠地初勝利で、開幕からリーグ戦は4戦負けなし。暫定で2位に浮上した。「着実に勝ち点を積み上げるプロセスは大事なこと。強い覚悟で続けていきたい」と松橋監督。6年ぶりのJ1で新潟の躍進が続く。