バングーナガンデ佳史扶「ガツガツいきたい」 日本代表初選出で目指すは“ポスト長友”
日本サッカー協会は15日、都内で会見を開き、「キリンチャレンジカップ2023」(24日ウルグアイ戦=東京・国立、28日コロンビア戦=大阪・ヨドコウ)に出場する日本代表26人を発表。昨年のW杯カタール大会後初の試合に臨む森保一監督(54)は、米国、カナダ、メキシコで共催される2026年W杯へ選手層の厚みを増すことを目的とし、DFバングーナガンデ佳史扶(21)=FC東京=ら若手4選手を抜てきした。
今季のキャンプ中に、バングーナガンデは長友から「オレは21で代表に入ったから。佳史扶も今年入らなきゃな」と言われていた。長友は15年前の2008年に日本代表に初選出。そこから国際Aマッチ142試合に出場し、W杯のピッチにも4大会連続で立つ金字塔を打ち立てた。
バングーナガンデは、その姿を身近に感じながら「いつかは超えなきゃいけない」と意識してきた。背中を追いかけながら「W杯は憧れから目標に変わった」と決意も固めた。
ここから長友の後継者争いが始まる。「消極的になることが一番もったいない。呼ばれたからには、失うものは何もないと思って奪い取る側としてガツガツいきたい」。
代表招集の一報後、長友から「ありがたい言葉をいただきました」と明かすも、内容は「(胸の)中にしまっておきます」。最も身近で多くのことを吸収してきたからこそ、その席は誰にも譲るわけにはいかない。バングーナガンデが、長友が長年守り抜いた日本の新たな左サイドバックへ名乗りを上げる。
◆バングーナガンデ佳史扶(ばんぐーながんで・かしーふ)2001年9月24日生まれ。21歳。東京都出身。FC東京U-18を経て20年にトップチームへ昇格。同年9月27日・鳥栖戦でJ1デビュー。今季は開幕から左SBとして定着。ユース時代から各世代代表にも選出経験があり、パリ五輪を目指すU-22代表の候補としても期待される。父はガーナ人、母は日本人。176センチ、72キロ。左利き。