未勝利のG大阪、宇佐美が次戦欠場へ ポヤトス監督「去年大けがを負ったので、ドクターと話して」
J1G大阪の元日本代表FW宇佐美貴史(30)が18日・札幌戦(パナスタ)を欠場する見通しとなった。17日、大阪・吹田市内で練習後、ダニエル・ポヤトス監督が「彼自身も試合でプレーしたい気持ちで満ちあふれているんですが、去年、アキレス腱の大けがを負ったのでドクターとかと話して今週末はプレーしない方向で考えます」と説明した。
宇佐美は12日の広島戦で一時は同点となる今季2点目を決めたが足を負傷した様子で途中交代していた。チームもPKで勝ち越し点を与え、敗れた。
開幕から2分け2敗と未勝利で17位に低迷。今季からチームの再建を託された監督は「自分自身ポジティブにとらえている。結果はついてきていない。ただヴィッセル戦を除いてそれ以外の試合では勝てた試合。もちろん勝たないといけないのは理解している。札幌戦にはすべてをぶつけて勝ちを目指したい」と白星を欲した。
ボールを保持し、主導権を握る攻撃サッカーへの変革は道半ば。「重要なことはチームがこの数年、どういう状況に置かれていたのか、ということを見ないといけない。そういった状況を変えるために監督として勝たせたい思いは強い。アイデアをつかんでいっている状況。自分たちは止まることができない。しっかりと勝つというところを目指したい。サッカーは勝利しかない」と、力を込めた。
生みの苦しみを強調しながら、与えられた時間は限られている。「将来も保証もされていてないのも理解している。このガンバをもう一回、ベストな日本のチームに返り咲かしたいガンバは日本の頂点に立たないといけない。スペインならバルサ、レアルというクラブがあって2チームは常に支配したサッカーをしている。そういった日本のチームになっていきたい。サッカーには時間がないのは理解しているけど、自分自身、結果にあまり目を向けずにチームの方向性を大事にしながらこのチームをさらによくしていきたい」と、意欲的に話した。
初勝利を目指す相手は前節で王者・横浜Mを撃破した難敵。「我慢強くやっていけばファンが楽しめて勝利がついてくるサッカーになると確信している」。エース宇佐美を欠き、厳しい戦いは続く。