日本代表 24日W杯後初戦へ 「個の力」求める指揮官の思いに田中碧「僕自身がそういう個にならないといけない」
サッカー日本代表は「キリンチャレンジカップ2023」(24日・ウルグアイ戦=東京・国立、28日・コロンビア戦=大阪・ヨドコウ)に臨む。23日、国立で調整後、MF田中碧(24)=デュッセルドルフ=が取材に応じた。
森保一監督は会見で「個の力を持った選手がチームのために献身的に戦う」と強調。田中は「まずは個が出て来る中で、僕自身がそういう個にならないといけない。小さい積み重ねが4年後に重なる。そうなった時にチームは成熟し個の力も上がっている。1年単位で完成形を求めすぎても難しいし、そこは選手も分かっている。地道な作業、いいことも悪いこともでてくる、その積み重ねを4年かけてつくっていくのは必要。僕自身が個になる努力はしていかないといけない」と語った。
サッカーは日々、変化する。「選手自身も変わっていく。チームも個人も変化するし、個人の変化にチームを変化する必要もあるし、変化するチームに個人が合わせる必要もある。そこの変化は現代サッカーにおいて敏感、スピード感、スタイル、アスリート能力もそうだし、変化はさかん。そこに遅れを取らない、選手にとって適正な変化をしていけばいい。そういうふうに積み上げて4年後に何が残るか」と、次回W杯を見据えた。
W杯カタール大会を経験し、メンタル面が変化。「自分の力の無さを感じるとともに、大きすぎる舞台を経験して少し余裕ができた。慣れていってしまうのでその感覚はいずれなくなるもの。自分の中ではW杯でできなかった感覚もそうだし、ひりひりした感覚も、練習もそうだし、毎日忘れずにやっていこうとしてきた」と、成長を実感する。
W杯でのゴールはもう過去のこと。「全然忘れています。過去ってこんな過ぎ去るのが早いのかと。忘れているし、すっきりしている。それがサッカーのいいところで多少、はかないところ。気にせず今に集中している」と、常に上だけを見据えている。