堅首の神戸・武藤超美技「クライフターン」から大迫ダメ押し弾アシスト 汰木の殊勲2発も“予言”
「明治安田生命J1、京都0-3神戸」(1日、サンガスタジアム)
神戸FW武藤嘉紀が超美技「クライフターン」からダメ押しの3点目をアシストした。
2-0の後半35分だ。ボールを奪うと右からペナルティーエリア内に進入。切り返して相手DFをほんろうする「クライフターン」。進行を全く止められず、ゴール前で独り舞台。観客を沸かせるとすると、最後は左でフリーになっていたFW大迫勇也にラストパス。大迫が右足で冷静に仕留めきった。
「あれだけ迫くん(大迫)がフリーでいて100パーセントの方を選びました。もちろん自分で決めたかったけど、最後の最後、自分で打とうと思ったけど、あまりにフリーで、キーパーも100パーセントこっちにパスを出したら取れないと分かっていたから、迫くんといい関係できているし良かった」と、満足げに振り返った。
MF汰木康也の待望の今季1号も“演出”した。0-0の後半10分、ゴール前でもつれたボールが武藤の目の前にこぼれた。シュートもよぎったが、走り込んでいた汰木に譲ることにした。
「彼もきのう話していて『決めたい、決めたい』とずっと言っていた。僕は予想していた。あした2点取るよと。多分固め取りできるから『焦るな』と言ったら本当に2点取った。1点目は目の前にボールが来たから触ろうかと思ったけど、かわいそうだと思ってスルーした。半分、僕のゴール」と、笑わせた。
昨季は開幕から11試合未勝利のチームが5勝1敗。第2節から5節連続、1カ月、首位をキープする。「戦術うんぬんより、やるべきところ、戦うところ、走るところ、切り替え、みんなができている。個々の能力はもちろんあるけど、それに頼らずみんなで一つのチームを作っている。去年とは全く違う。ここからやるべきことをやらないとこの位置には居続けられないし、勝ち続けられない」。チーム一丸となるスター軍団、今季は簡単には崩れない。