浦和 相手OGで史上最多3度目アジア王者 興梠「そこを目指します」JとのW制覇に照準

 ファンに手を振る浦和・興梠
 アジアチャンピオンに歓喜の浦和イレブン(撮影・金田祐二)
 トロフィーを手にする浦和・西川(撮影・堀内翔)
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 「アジアCL・決勝第2戦、浦和1-0アルヒラル」(6日、埼玉スタジアム)

 浦和がアルヒラル(サウジアラビア)に1-0で競り勝って2戦合計2-1で優勝した。両チームによる決勝は17、19年に続いて3度目で、2007、17年大会に続く大会史上最多3度目の制覇。12月にはサウジアラビアで開催されるクラブW杯に出場する。今大会は年をまたいだ異例の日程で、決勝の日程も当初予定の2月から変更された。

 5万を超えるサポーターの大声援が背を押す。相手の猛攻を押し返した末に、浦和がわずかな隙を突いて頂点への道を切り開いた。

 後半4分だ。中央からのFKを左からDFホイブラーテンが中央へ折り返す。これが相手の足に当たって先制のゴールネットを揺らした。記録はオウンゴール。だが、浦和の粘りが呼び込んだゴールだ。

 36歳のベテランFW興梠は「前半、立ち上がりから押し込まれて本当に厳しい試合だったが、少ないチャンスをしっかり決めきれた」と振り返る。そして「19年の借りを返せましたね」と胸を張った。

 アルヒラルは19年の決勝で敗れた相手。興梠は戦前から「僕もサポーターも悔しい思いをした。6万人の気持ちを背負って戦う」と誓っていただけに「本当に素晴らしい雰囲気をつくってくれた。これが浦和です」とサポーターへ感謝した。

 勝利へ導いたもう1人のベテランが36歳のGK西川だ。前半は相手の波状攻撃に「この時間帯がポイントだから、しっかり行こうぜ!」と守備陣に声をかけ奮い立たせ、自身も再三の好セーブを見せた。

 アジアを制し、クラブW杯への扉を開いた。その前に大きな目標がある。「ACLを取った年にJリーグを取ったチームはいない。そこを目指します」と興梠。最強クラブへの挑戦は、ここから始まる。

 ◆アジア・チャンピオンズリーグ(ACL) アジア・サッカー連盟(AFC)主催による同連盟加盟国のクラブによる国際大会。アジアクラブ選手権などを前身として、2002年度大会からACLの名称になった。日本勢では07年に浦和が初めて優勝。08年にG大阪、17年には浦和が2度目、18年には鹿島が優勝した。

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