INAC神戸・朴監督 首位攻防大一番の意識問われ逆質問「どちらがよろしいですか、新聞的に?」
女子サッカー・WEリーグで2位のINAC神戸が11日、同首位の三菱重工浦和戦(14日・ノエスタ)に向け、神戸市内で練習を公開した。勝ち点4差で追う相手と大一番。2連覇を目指す初代王者にとって、勝利が必須となる。
相手は日本代表FW菅沢優衣香を中心にリーグトップの攻撃力を誇る。この日の練習では素早いカウンターを何度もチェックした。朴康造監督は、「強力な個人能力とプラス、チームとしてのコンセプトはリスクを背負いながら攻撃に振る印象。そこは脅威に感じる」と警戒した。
一方で今季はリーグ戦、皇后杯で2度対戦し、いずれも2-1で勝利。「自分たちも2回やって2回勝っている。攻めるポイントは自分たちが整理して、しっかり受けずにやりたい」と、真っ向勝負で挑む決意だ。
監督はどの試合も常々、「20分の1」と強調してきた。今回の首位攻防戦は引き分けでも優勝が遠ざかる崖っぷち。上位対決はさすがに意識するか?と問われると、「そう答えないといけないんでしょうけど、どちらがよろしいですか、新聞的には?」と、逆質問で笑わせた。
「WEリーグでもすごく大切。20分の1と言わさせてもらっていますけど、その中でも本当に大事な一戦。ホームですし、絶対に勝ち切りたい」と、必勝を誓った。
1月15日、皇后杯準々決勝の対戦で2ゴールを挙げているMF成宮唯は「この1試合で優勝が近づくのか遠のくのかはっきりする。得点を取ること、ゴールに絡むことはやっていきたい」と、闘志を燃やした。