バルセロナの優勝セレモニー 相手サポーターの乱入で強制終了
「スペイン1部リーグ、エスパニョール2-4バルセロナ」(14日、バルセロナ)
バルセロナが4季ぶり通算27回目のリーグ優勝を決めた。ところが、同じ街のライバルであるエスパニョールの本拠地ピッチだったことで、一部の過激なサポーターが激怒してピッチ内に乱入。選手たちはロッカールームへ避難し、乱入したサポーターと警官隊が衝突する事態になった。マルカ、エル・ムンド・デポルティボなど15日のスペイン各紙が報じている。
試合終了直後だった。優勝を決めたバルセロナの選手たちはピッチ中央部で円になり祝勝ムードとなったが、その直後、ゴール裏から相手サポーターが接近しているのを確認すると、一目散で避難した。スポーツテレビ局ESPNは通用口トンネルで過激派サポーターとウルグアイ代表DFアラウホ、スペイン代表MFブスケツら複数選手が数メートルの間で言い合いをしている様子を伝えている。2部降格圏にいるエスパニョールのファンには、敵地で派手に喜ぶ様子を「挑発行為」だと捉える向きもあるという。
早々に引き上げるよう指示していたバルセロナのシャビ・エルナンデス監督は「我々はホームにいるわけではないのだから敬意を払わないといけない。ただ10カ月のリーグのあと(優勝の)お祝いをするのは普通のこと。私としては(ロッカールームの)中でやりたかった」と話した。
怪我などの被害は報告されていないが、暴徒化した多数のサポーターがピッチへ雪崩れ込んだため、エスパニョールには何らかの処分が課されるとみられる。クラブの代表者は「サッカー界に謝罪したい。些細なことであったとしても我々のクラブを象徴するものではない。我々のスタジアムでこのようなことが起こらないようできる限りのことをする」と声明を出した。