遠藤保仁「誇りに思う」Jリーグ30年間のMVP J1通算672試合出場で文句なしの受賞
Jリーグは開幕30周年を迎えた15日、都内で記念イベントを開催し、ファン、サポーターの投票を基に決定した「明治安田J30ベストアウォーズ」の受賞者を発表した。最優秀選手(MVP)は、672試合のJ1最多出場記録を誇る磐田MF遠藤保仁(43)が受賞。ベストイレブンには横浜Mなどで活躍した井原正巳氏(55)、オリベイレンセ(ポルトガル)のFW三浦知良(56)らJリーグ創生期を支えたレジェンドらが選出された。
Jリーグ30年の歴史を彩った豪華な顔ぶれが並ぶ。MVP獲得の遠藤はオンラインで参加し「たくさんの選手、先輩方の中から選ばれたのは誇りに思う」と喜んだ。J1通算672試合出場。今季プロ26年目のベテランが文句なしの受賞だ。
ベストイレブン受賞で登壇した中村俊輔氏から「俺は納得していない」と異議を唱えられ「納得しろよ!」と“舌戦”を繰り広げて周囲の笑いを誘う一幕も。「心の中では認めているはず。知らんけど」と終始笑顔だった。
ベストイレブンにDF部門選出の井原氏は、横浜Mの一員として93年5月15日の開幕戦ピッチに立った当時を「特別な思い。まさかサッカーでメシが食える時代が来るとはと思っていた」と感慨深げに振り返った。
その他、DFでは11年に急逝した松田直樹氏、田中マルクス闘莉王氏ら熱い魂のプレーヤーが、MFはJ1札幌の小野伸二に、中村俊輔氏、中村憲剛氏と技巧派が選出。そしてFWは、もちろん“キング”三浦知良だ。
ビデオ出演のカズはJリーグの未来へ「これから先、もっと世界との距離が縮まるように、そして地域密着などの理念を大事に繁栄してもらいたい」と熱いエールを送った。
プレゼンターを務めた元車いすテニスの国枝慎吾氏は「(J開幕は)実は車いす生活になった直後。新しいエンターテインメントが生まれた瞬間に、病室にいながらすごく勇気をもらった」と話す。多くの人に夢を与えてきたJリーグ。節目となったこの日から、また新たな挑戦の日々への歩みが始まる。