56歳カズ、ポルトガル今季最終戦のMOM選出に不快感「気分いいものではない」“罰金”避けるため受賞

 取材中、考える三浦知良(撮影・佐々木彰尚)
 帰国し取材に応じる三浦知良(撮影・佐々木彰尚)
 取材に応じた三浦知良(撮影・佐々木彰尚)
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 サッカーのポルトガル2部リーグ、オリベイレンセでプレーする元日本代表FW三浦知良(56)が30日、今季を終えて羽田空港に帰国した。今年1月に入団し、3試合に出場。「56歳という年齢で、サッカー文化が根付いているポルトガル2部で、ベンチは多かったが試合に出場できたのは感謝。素晴らしい経験ができた半年間だった。サポーターも雰囲気も何もかも違い、サッカーに対するエネルギーや情熱を感じた」と晴れやかに語った。

 28日の今季最終戦では後半19分から途中出場し、その試合で最も優れたプレーヤーに贈られる「マン・オブ・ザ・マッチ(MOM)」にも選出された。ただ、試合でゴールに絡んだわけでもないレジェンドFWの選出は一部で物議をかもしたが、カズは一笑に付しながら「MOMに関しては、あまり気分のいいものではなかった。僕よりもふさわしい選手がいる中で、テレビ局なのか、リーグなのかが(MOMを)決めると思うが…」と率直な思いを明かした。

 「ゴールなりアシストなり、いいプレーをしてから(MOMをもらうなら)決めたかった。ゴールはできなかったので、ふさわしい選手がいるので断ったが、チームの広報から『(受賞セレモニーに)行かないと罰金を取られる』と言われて、仕方なく行きましたけど」と、しぶしぶ受賞した内幕を明かし笑いを誘った。

 去就については明言しなかったが、「先のことは分からないが、またオファーを待って、どこに行ったら1番サッカーに対して情熱を持っていけるか考えて選択したい」と報告。「オリベイレンセにも慣れてきて、継続も1つの選択」と残留の可能性も明かしつつ、「ただ、相手もあることなので(再契約は)NOと言われたらNOだし」と語った。

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