横浜M・宮市亮「現役を続けてよかった」右膝前十字靱帯断裂からの涙の復活弾 ロスタイムに劇的勝利導く
「明治安田生命J1、横浜M4-3柏」(10日、日産スタジアム)
横浜Mは試合終了間際に同点弾、逆転弾を立て続けに決めて劇的勝利を収めた。今季初の4連勝を決めた。
劇的勝利に導いたのは右膝前十字靱帯(じんたい)断裂から復帰してリーグ3試合目となったFW宮市亮だった。3-3の後半52分、MFマルコスジュニオールのパスを右足で押し込んだ。試合後の場内インタビューでは涙を流しながら「すごくこういう景色を待っていたんで。皆さんと勝ちを分かち合えてよかったです」と語った。
そして「やっぱり、現役を続けてよかったなって思いました。サポーターに今日もたくさん来ていただいて喜んでくれる、スタッフがいつもサポートして喜んでくれる。そういう誰かを喜ばせることができる1ゴールで。そういう職業は本当にいいなって思いました」と、噛み締めた。
宮市は国内組のみで構成された昨年7月の東アジアE-1選手権で10年ぶりA代表に復帰したが、韓国戦で右膝前十字靱帯断裂を負い手術。この負傷以前にも両膝の前十字靱帯断裂などの度重なる大けがを乗り越えており、今回も復活を果たした。
「一生忘れることはないゴールだと思う」と自身にもファン、サポーターにも刻まれた1点。その上、チームに勝ち点3をもたらした。それでも、「本当に流れを変えようと思って、入った。信じる力というか、本当にみんなが信じて、勝利に向かっていった結果が本当に勝利につながった」と一丸での白星を強調した。
シーズンは折り返しの17試合を終えた。宮市は「個人的には本当にあまり先を見すぎず一日一日を大切にして、もう離脱することがないように自分のケアをまず第一に考えてやっていきたい」と力を込めた。