横浜M・宮市亮 339日ぶり復活弾で首位 昨年7月右膝前十字靱帯断裂「いろんな人の思い乗っかってくれたのかな」

 柏に勝利し喜びを爆発させる横浜M・宮市
 柏に勝利し喜びを爆発させる宮市(右)ら横浜Mイレブン
 試合終了間際、決勝ゴールを決めて喜ぶ横浜M・宮市(左)
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 「明治安田生命J1、横浜M4-3柏」(10日、日産スタジアム)

 横浜Mの元日本代表FW宮市亮(30)が、後半ロスタイムに復活の決勝ゴールを挙げて柏に4-3で競り勝った。チームは4連勝で首位に立った。前節首位の神戸はC大阪に1-2で敗れ、1試合消化が少ないものの、勝ち点33から上積みできなかった。

 劇的逆転勝利に導く決勝弾で復活した姿を見せつけた。3-3の後半52分。MFマルコスジュニオールからのパスを受けて、宮市が右足を振り抜いた。「いろんな人の思いが乗っかってくれたのかな」。ボールは相手DFに当たりながらゴールに吸い込まれ、自身339日ぶりの得点となった。

 昨年7月に東アジアE-1選手権で10年ぶりにA代表に復帰しながら、右膝前十字靱帯を断裂。以前にも両膝の度重なる大けがを経験し「現役を終えよう」とさえ思った。それでもファン、サポーターの応援が力となり、クラブも昨季限りだった契約を延長して支えた。今回で4度目の手術から復帰を果たした。

 試合のない日は日産スタジアムでリハビリし、無人の観客席の上り下りを繰り返した。「景色が変わった」と同じ場所でもこの日は大歓声が宮市を包み、涙の場内インタビューでは柏サポーターからも拍手。マスカット監督も「すごく良かった」とビハインドの後半34分からの投入に迷いはなかった。

 アンデルソンロペスの3試合連続2発などで今季初の4連勝。「もう離脱することがないように考えてやっていきたい」と宮市。シーズン残り半分も不屈の男は走り続ける。

 ◆宮市 亮(みやいち・りょう)1992年12月14日、愛知県出身。小学3年でサッカーを始め、中京大中京高に進学。10年12月にアーセナル(イングランド)と契約を結んだ。その後フェイエノールト(オランダ)、ボルトン(イングランド)などに期限付き移籍。昨年7月、ザンクトパウリ(ドイツ)から横浜Mに加入。日本代表には12年2月に初招集された。国際Aマッチ出場5試合0得点。181センチ、78キロ。

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