メッシのバルセロナ復帰破談にスペインリーグ会長が断言 「経営破綻するための選手補強なら獲ってこない方が良い」
スペインプロサッカー機構のハビエル・テバス会長が、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ、米)が古巣バルセロナへ復帰しなかった件について言及、あくまでスペインクラブの経営健全化が大前提だとした。
実現の可能性があったとされるメッシのスペイン再参戦が叶わなかった点について、テバス会長は「まるでリーグ機構の中で彼が来るようにあらゆることをしていたのと同時に、彼が来ないようにあらゆる手を尽くしていたようだ」と、主催団体の中でもせめぎ合いがあったとしている。その上で「バルサは設定されたノルマを果たしているのは40%。去年よりは少しよくなった」と、1000万ユーロ(約15億円)の収入があれば400万ユーロ(約6億円)を補強費用に充てることが可能な状態だとし「(クラブ経営に関する)実現可能性のある計画は新しい法律で定められたもので、我々がより各クラブをコントロールするようになっている。そこには抜け穴も応急措置もない」と全クラブ共通の基準に沿って対処しているとした。
クラブ経営健全化について同会長は「私が心配するのは財政的に問題のあるクラブを抱えること。イギリスのように政府がサッカーに対して何もせずたくさんのクラブが破産する可能性があったり、イタリアのようにクラブが税金支払いを延期するように求める事態になることを恐れている。もし皆が無一文になるために選手を獲得しなければならないのだったら、私としては(補強を)しない方が良い」と断言。有力選手が流出することでレベル低下を指摘する向きもあるが「いつだってそういった声はあるが、それでも我々にはヨーロッパリーグのチャンピオン(セビージャ)とチャンピオンズリーグのチャンピオンと準決勝進出チーム(レアル・マドリード)がいる。サッカーは短いサイクルではなく数年単位で見るべきもの」だと、スペインクラブは高いレベルを維持しているとしている。