神戸の19歳DF尾崎、天皇杯Vへ意気込み バルサ戦フル出場し世界トップ体感「ガビ選手ら中盤に怖さを感じた」
J1神戸は13日、天皇杯初戦の2回戦・AC長野パルセイロ(長野)戦(14日・ノエスタ)に向け、神戸市西区のいぶきの森球技場で調整した。練習後、今季成長株のDF尾崎優成(19)がオンライン取材に応じ、2019年度以来の天皇杯制覇へ意気込んだ。
神戸のアカデミーで育ち、U-18神戸で主将を務め昨季、トップ昇格を果たした。天皇杯制覇時は高校生でテレビ観戦し、歓喜の瞬間を覚えている。
「自分のトップチームがタイトルを取るのが初めてだったのですごくうれしかった。神戸というクラブが大きくなっていくきっかけとなった試合。去年は僕も3試合に出場したけど最後、鹿島に勝てなかったのは悔しい。今年こそは優勝を本気で目指していけるチーム。誰が出ても気持ちのこもったプレーができるように」と4年ぶり奪還を目指す。
6日、国立での親善試合・バルセロナ戦にフル出場。「今までJリーグでやったチームとかこれまで対戦したチームには絶対ないような、うまさ、賢さを感じた。チーム全体、バルサは相手を見てプレーできる。ボール周辺の選手だけじゃなく、11人全員が同じ絵を描きながらつながっている感じがあった」と、世界トップレベルの技術を体感した。
特に自身より年下18歳のMFガビら中盤は衝撃だった。「ファーストタッチの技術だったり、日本の選手ならターンしてこなくてチャンスにならないシーンはあるけど、ガビ選手とか中盤の選手は前を向いてくる。DF陣の僕は怖さを感じた。ポジション取りのうまさ、サッカーIQは日本人にはないもの。頭では分かってもそれをプレーとして体現するレベルの高さはバルサの選手を見てすごく感じた」と言う。
自身も将来は海外移籍を視野に入れている。「渡り合えたというのはない。バルサの良さだったりを映像で見返したり、自分で感じたものをこれを自分たちの成長につなげていかないと意味がない。見て学んで自分のプレーにとりいれるのが大事だったとバルサ戦に関しては感じています」と、成長への大きな糧になった。