J3長野監督 恨み節やまず「(延期され)日程的に厳しい」「日本はチャンプを応援する文化が残念」J1神戸に善戦及ばず
「天皇杯・2回戦、神戸3-1長野」(14日、ノエビアスタジアム神戸)
J3AC長野パルセイロのシュタルフ悠紀監督が敗戦後の会見で恨み節を並べた。同戦は当初は7日に予定されていたが、神戸が6日に国立で親善試合バルセロナ戦を組み込んだことで延期された。
ドイツ出身の指揮官は「僕は日本育ちだけど海外の選手生活が長く、海外にはアンダードッグを応援する文化があって、日本にはチャンピオンを応援する文化があって、それが非常に残念。日程的にも厳しい戦いで長野から陸路で7時間くらいかかる」と流ちょうな日本語で悔しがった。
前半12分、ペナルティーエリア内のハンドにより、先制PKを神戸に与えた。「判定の部分でも運がない。手には当たっているけど体の前に手がある。フットボールはエンターテインメント。ちょっと前までJ1の首位に立っていたチームはPKを与えてもらわなくてもAC長野を力でねじ伏せてくると思う。観客もそういう白熱した試合をした方がもっと盛り上がる。逆に3-1のシーンで僕らのキックが相手の手に当たった時は笛がならない。普通にやって勝てないので、それが11-15になったら勝てない。もう少し応援してくれても、チャンスを与えてくれても良かった」と、嘆きは止まらなかった。
平均年俸ではるかに上回る相手に攻守にアグレッシブに戦い、意地は見せた。後半は押し込む場面も何度もあった。「素晴らしいスタジアムでこうして素晴らしい選手と対戦できていい経験になった。チャンスははるかに想定以上に作れた。紙一重の差だった。怒られるかもしれないけど、長野県という山に囲まれたちょっと田舎の町にもこういう素晴らしいクラブがあることを示せた」と胸を張った。