C大阪・香川、上位狙う後半戦へ闘志「勝負強さ求める」ドルトムントで連覇経験「フィロソフィー、積み重ねが必要」24日札幌戦
J1リーグ前半戦を6位で折り返したC大阪は20日、大阪・舞洲グラウンドで後半戦初戦の札幌戦(24日・札幌ドーム)に向け調整した。大黒柱のMF香川真司は実戦形式の練習などフルメニューで汗を流した。
今季12年半ぶりにJリーグ復帰。昨季まで戦った欧州は夏場はオフシーズンなだけに「これから夏場なんで心配しかない。練習していてもここ2週間、一気に蒸し暑さと気温が上がっている。質の高い休養をいかに繰り返していけるか」と、猛暑を警戒した。
10日の神戸戦はロスタイムに劇的勝ち越しで貴重な勝ち点3。勝ち点29は首位・横浜Mとは7差と十分に視界に入る。上位進出への鍵に関して「ビハインドを背負ったときに逆転する力。先制してコントロールする力は理想だけど強いチームはそこからはね返す力、負けを引き分けにする力がある。トップ4、6の上位チームとの戦いでいかに勝負強くやれるか、選手一人一人がレベルアップしないといけないし、勝負に対するこだわりを常に持たないと上を目指せるチームにならない」と力を込めた。
ドルトムントに加入した2010-11シーズンでいきなり優勝し翌年も連覇。勝ち方を知る香川が“優勝請負人”となっても不思議はない。
「クロップ(監督)もあの時、3、4年目で下積み準備があった。着実に8位、5位と順位を上げてきて、僕やレバンドフスキ(現バルセロナFW)が入って、うまくかみあって優勝した。川崎、横浜Mもそうだけど積み重ねがあって、チームのフィロソフィーがあって、どう前進していくかの積み重ねが大きな結果につながっている。セレッソもそういうところが重要。もっと客観的に自分たちの力を見ることも必要だし、野心を持つことも必要」と熱弁した。
上位に勝つためにはチーム内競争のさらなる激化が必要。「うまくいかない時に負けないこと。そういうところの勝負強さを求めていかないと。前半戦はトップ争いで負けているわけで、その事実を後半戦に生かしていかないと上にはいけない。それはこだわってやる。いい競争をし続けてチーム内に雰囲気が生まれないと、相乗効果は生まれづらい」と求めるレベルは高い。
札幌、福岡と中位チームに勝って弾みを付けたい。「札幌戦に勝って連勝すること。前半戦は勝って負けて、ここぞというところで負けてというのもあった。ヴィッセルに勝ってさらに上にいくには勝ち続けないと勢いも生まれない。次は重要な試合」と意気込んだ。