三笘薫 エース弾!持ち味発揮で代表7得点目 FWで唯一不動&フル出場

 「国際親善試合、日本代表4-1ペルー代表」(20日、パナソニックスタジアム吹田)

 新生森保ジャパンがペルーを圧倒し、4-1で連勝を飾った。前半22分にDF伊藤洋輝(24)=シュツットガルト=の代表初ゴールで先制すると、同37分にはFW三笘薫(26)=ブライトン=がドリブルで切れ込み、右足でシュート。相手DFに当たってゴールを揺らし、貴重な追加点を奪った。後半にはFW伊東純也(30)=スタッド・ランス、FW前田大然(25)=セルティック=も得点を挙げ、大阪のサポーターを沸かせた。

 日本代表の真価を問う一戦でエースが期待に応えた。1点リードで迎えた前半37分。中央のMF鎌田から左サイドの三笘にパスが渡る。すると得意のドリブルで駆け上がってペナルティーエリアへ進入し、中央へカットイン。素早く右足を振り抜いたシュートがゴールネットを揺らした。

 「(DFの足に当たって)運が良かった」と振り返るゴールは3月28日のコロンビア戦(ヨドコウ)以来、代表7得点目。持ち味を存分に発揮したゴールで、場内のボルテージも最高潮に達した。

 さらに後半18分は左から抜け出しエリア内に進入。中央のMF伊東へ相手の股を抜いての折り返しで3点目を演出。「うまく股を開いているところで狙い通り。冷静に決めてくれてよかった」と抜群のアシストも見せた。

 15日のエルサルバドル戦(豊田)では6-0の快勝も「前回は(開始直後の相手退場者で)10人だったので参考にならない部分がある。今回は違う面が見られる」と三笘。16日に韓国を破った南米の強豪・ペルーは、新たな日本の力を試すには絶好の相手だった。

 その強豪を圧倒。前戦から試した4-1-4-1に近い4-3-3の布陣も成果を見せ、「いろんな形をやりながら、チームも何がベストなのか考えてやっている中、今回は4-3-3がうまくはまった」と話した。

 華麗なプレーの裏にあるのは地道な積み重ねだ。練習の中でもカットインからのシュートを念入りに行っていた三笘。「やることで研ぎ澄まされていく。そこは継続して試合で出せればうれしい」。球際に強いペルー相手に、その研ぎ澄まされた技がさく裂した。

 新しく背負った背番号「7」。「自分のプレーで7番を着けたいという子どもたちが増えたらうれしい。また着けていきたい」。欧州に身を置く三笘にって今シーズン最後の姿は、日本を背負うスターの風格を漂わせていた。

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