伊藤洋 衝撃の先制ミドル “ポスト長友”左SB攻撃進化!三笘との連係ハマった

 「国際親善試合、日本代表4-1ペルー代表」(20日、パナソニックスタジアム吹田)

 新生森保ジャパンがペルーを圧倒し、4-1で連勝を飾った。前半22分にDF伊藤洋輝(24)=シュツットガルト=の代表初ゴールで先制すると、同37分にはFW三笘薫(26)=ブライトン=がドリブルで切れ込み、右足でシュート。相手DFに当たってゴールを揺らし、貴重な追加点を奪った。後半にはFW伊東純也(30)=スタッド・ランス、FW前田大然(25)=セルティック=も得点を挙げ、大阪のサポーターを沸かせた。

 伊藤洋が攻守で森保監督に一発回答だ。前半22分、鮮やかな代表初ゴールで千金の先制点を奪った。果敢に前線に駆け上がるとペナルティーエリア手前でボールを受け、迷わず左足を振り抜いた。ミドルシュートはゴール左に突き刺さった。

 左ウイングの三笘との連係を期待され、左サイドバック(SB)起用。試合前には「薫君(三笘)が一人で打開できる選手なので、後ろでリスク管理。薫君が思い切り仕かけられるように」と話す一方、隙を突いて「オーバーラップしたい」と宣言。見事に有言実行した。

 チームとして求めていたミドルの豪快弾が、南米の強豪の堅守をこじ開けた。森保監督も「組織的ないい守備ができ、攻撃につなげた」と称賛した。

 本来の守りでは終盤に1点を返されたものの、伊藤洋は安定感を見せた。安心して攻撃に専念した三笘は1ゴール1アシスト。後方支援が光った。

 センターバックを本職とするものの、与えられた仕事をきっちり果たした。「個人的にはどこで出ても、いい影響を与えられる選手になっていきたい。監督はどのポジションで出ても高いクオリティーを求めてくれている。その期待に応えるだけ」。ポスト長友佑都で注目される左SBは伊藤洋が合格だ。

 W杯カタール大会後は「ゼロから自分を見つめ直した」と言う。「シンプルにプレーしながらチャンスを逃さない。守備の面ではカバーが必要ないくらい信頼されたい。(これを)継続していきたい」。24歳の伸び盛りが、確かな信頼をつかんだ。

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