なでしこジャパンが世界一奪還へ始動 池田監督「一戦一戦戦って頂点というのはある」
サッカー女子日本代表が27日、千葉市内で7月20日開幕の女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会に向けた合宿を開始した。
練習後は池田太監督(52)が報道陣に対応。2011年は優勝、15年は準優勝と結果を残してきたなでしこジャパンだが、19年のフランス大会はオランダに敗れてベスト16に終わった。それだけに、池田監督は「大会に参加する以上、一戦一戦戦って頂点というのはある」と優勝を目指しながらも、「この新しいグループでチャレンジして考えている部分もあるので、一試合一試合戦っていくというのも目標になるとは思いますし、前回大会を超えていくというのも、目標と表現できる」と目標を設定した。
主将には熊谷を任命。2017年から代表のリーダーを担うチームの柱に、指揮官は「ピッチの中でも外でも誰とでも、スタッフといろんなコミュニケーションを取る選手。そういった意味で力になる。中心となってチームを引っ張っていってくれると思う」と期待を寄せた。
チームは10日間の合宿を行い、7月14日に仙台でパナマとの国際親善試合を経て、ニュージーランドでの1次リーグに臨む。日本とは異なり、南半球は現在冬の寒い時期。コンディションの面でも「寒いところから暑いところにいくよりは、(暑いところから)寒いところに行く方が順応は早い。(体を)冷やさないようにウォーミングアップから工夫を。テンポよくやるだとかそういった工夫も必要になるかなと思う。コンディションの部分は十分注意しながら」と戦いを見据えた。(中谷大志)