古橋亨梧 2年ぶり古巣に“凱旋” 日本最終戦となる師匠イニエスタへ「心の底から楽しんで」
J1神戸は28日、神戸市西区のいぶきの森球技場で練習を公開し、スコットランド1部リーグで得点王とMVPを獲得した元神戸の日本代表FW古橋亨梧(28)が、DF小林友希(22)=ともにセルティック=と古巣にサプライズ“凱旋”した。リーグの7・1札幌戦(ノエスタ)が日本最終戦となる“師匠”アンドレス・イニエスタ(39)に感謝とねぎらいを伝え、久々に師弟タッグで汗を流した。
練習前、クラブ側から突如、“謎の練習生”の合流がファンに伝えられた。ざわつく雰囲気の中、神戸のユニホーム姿で古橋と小林が登場すると、186人から大歓声、拍手が湧き上がった。
2人はファンサービスも“志願”。写真撮影、サインなど約30分も応じた。約2年ぶりの古巣“凱旋”。古橋は「みんなと会い、練習するのが楽しみだった」と喜びをかみしめた。
「会いたい」と待望していたイニエスタとの対面も実現した。直接、ねぎらいを伝えた古橋は「『久しぶり、元気』という会話。それ以外は秘密」と師弟だけの特別な時間を過ごした。
世界的名手のパスがあったからこそ、FWとしての得点感覚が研ぎ澄まされた。そして「君なら大丈夫。自信を持ってやれ」と師匠の言葉を胸に飛躍。今季スコットランド1部で27ゴールを挙げ、得点王に輝いた。日本代表にも招集され、15日のエルサルバドル戦(豊田)でゴールも奪った。
久々に練習をともにし、最高の妙技も改めて目に焼き付けた。「もっと技術を磨く」とゴールを重ねることが恩返しになる。7・1日本最終戦に臨む師匠に「心の底から楽しんでほしい」と願った。
今後は自身の去就にも注目は高まる。移籍先候補に関し「ノーコメント。未来は未来の人が分かっている」と笑顔でかわした。