神戸最後イニエスタ男泣き「サヨナラは好きじゃない、自分の我が家、日本に戻ってくる」
「明治安田生命J1、神戸1-1札幌」(1日、ノエビアスタジアム神戸)
MFアンドレス・イニエスタ(39)の日本ラストマッチはドローとなった。今季初先発し、後半12分までプレー。57分、万雷の拍手の中、神戸最後のピッチを後にした。
試合後の退団セレモニー。神戸の全選手が花道を作り、ハイタッチでピッチに登場。Jリーグの野々村チェアマンから特別賞を授与された。主将を引き継ぐMF山口蛍から全選手のサイン入り特別ユニホームを贈られ、神戸入団に尽力した楽天グループ会長兼社長でヴィッセル神戸会長の三木谷浩史氏から日本刀を贈呈された。
最後はアンナ夫人、5人の子供が勢ぞろい。花束を受け取り、一人ずつキスした。
退団あいさつでは涙が止まらなかった。「5年前にヴィッセルにきたとき、この旅がこんなに美しく感動的になるとは想像もできなかった。大切な思い出は自分たちが1日目から皆さんが示してくれた愛情とリスペクト。家族を代表して感謝をしたい」と震える声で感謝を伝えた。
「本当に皆さんは人生の一部。2018年に来て5年、クラブで果たすべきことを果たすことができた。自分はピッチの内外で最大限を出すよう努めた。この数カ月は苦しい時期でした。ピッチでプレーしながら引退したかった。その気持ちに従って次の一歩を踏もうと思う」と新天地に旅立つことを伝えた。
愛する第二の故郷には必ず戻って来る。「お別れを言う時がきた。サヨナラは好きじゃない。また会いましょう。私たちは日本に戻って来る。ここが自分たちの我が家のようなところ」。再会を約束し、ノエスタ最多2万7630人から大拍手を浴びた。