神戸 イニエスタ退団後初戦 汰木「いないと寂しい」飯野「残された僕たちが優勝を届ける」7日アウェー新潟戦へ
J1神戸が6日、新潟戦(7日・デンカS)に向け、神戸市西区のいぶきの森球技場で調整した。1日の札幌戦でMFアンドレス・イニエスタが退団。大黒柱が去った中で初の試合に臨む。オンライン取材に応じたMF汰木康也は「(練習中)寂しさはあった。(イニエスタと)毎日、一緒のグループで練習をやっていた。きのうも『いないと寂しいな』とぽろっと練習中に言っちゃった。一緒にボール回しする相手は自分だったし、楽しみだったし、勉強になった。すごく寂しいけど、いいニュースを届けられるように責任感を持ってやっていきたい」と前を向いた。
クラブ公式SNSでは札幌戦後、ロッカールームでイニエスタが全選手に対し、「チームのことを第一に考えてやってほしい」などと別れのメッセージを送る動画が反響を呼んだ。汰木は「最後と言わず、いろいろアドバイスをもらっていた。去年、チームの状態が悪い時に先頭に立っていろいろモチベーションを高めて、ミーティングを開き、ピッチ以外のことも勉強した。しっかりと気持ちを受け継いでいければ」と神妙に語った。
3日には28歳の誕生日を迎えた。「気持ちは若手ですけど、周りを見ると、高卒、大卒の若い選手も増えてきてだんだんと上の方にいつの間にかなってきている。責任感というものも出てくればいいと思う」とうなずいた。不動の左ウイングとして今季3ゴール、4アシストには不満。「毎年、前の年の自分を超えたいと思っている」と目標の10ゴール、10アシストを狙っていく。
MF飯野七聖は新潟県上越市出身で新潟のアカデミーで育った。久々の地元凱旋試合に「両親に自分のプレーを見てもらいたい」と話した。今季は2度の離脱があり、リーグ戦は6月25日の福岡戦で復帰。「求められているのはサイドからの突破、クロス、得点に絡むシーン。サイドバックで出た時は強度を持った守備と対人で負けない。しっかり結果にこだわりたい」とレギュラー奪還へ闘志。
イニエスタに恩返しのタイトルを贈るモチベーションもある。「彼がヴィッセルにタイトルをもたらすことは日本で掲げていた目標。5年間、力を尽くしてここまでやってきてくれた。彼自身、ヴィッセルの優勝は願っていると思うし、残された僕たちは必ず優勝してイニエスタにいいニュースを届けたい」と、意気込んだ。