「明治安田生命Ｊ１、横浜Ｍ０－１川崎」（１５日、日産スタジアム）

　川崎は後半ロスタイムにＤＦ車屋紳太郎（３１）が決勝ゴールを決め、首位の横浜Ｍを１－０で破った。２連勝で勝ち点を３１に伸ばし、暫定６位に浮上した。横浜Ｍは８試合ぶりの黒星で、同４３から上積みできなかった。新潟はＦＷ鈴木の得点で札幌に１－０と競り勝ち、勝ち点２４とした。

　白熱の“ＢＩＧ神奈川ダービー”は川崎の執念が上回った。ロスタイム後半４９分。ＭＦ瀬川のスルーパスにＤＦ大南が右から抜けだし、中央への折り返しを「最後は信じて走り込んだ」とＤＦ車屋がゴールへ押し込んだ。

　試合前までリーグ９位の状況に鬼木監督も、「ここを勝てば一気に情勢は変わってくる。ただ、負ければ優勝は厳しくなる。そういう覚悟を持って臨まないといけないゲーム」と選手へゲキを飛ばして臨んだ一戦だった。

　前半から押し込まれる展開も、後半は３バックにシステムを変更して状況を一変させた。優勝争いへは険しい道だが「これで満足せず、次のアウェーの神戸戦は気を引き締めてやりたい」と鬼木監督。この勢いを次の勝利へつなげていく。