神戸・大迫2発でドロー、PK弾に「川崎の選手があっちに蹴ると言ったので」裏をかく同点弾に「気持ちで」
「明治安田生命J1、神戸2-2川崎」(22日、ノエビアスタジアム神戸)
FW大迫勇也が0-2のビハインドから3分で2発を決め、貴重なドローに持ち込み、首位をキープした。
後半14分、相手ハンドでPKを奪うと、ゴール裏のサポーターが「大迫」コールに沸く中、冷静に右足で左上に突き刺し1点差。さらに同17分、MF汰木康也の右CKを、ペナルティーエリア内で相手DFに競り勝つ。高い打点のヘッドでゴール右にねじ込んだ。
「川崎の選手が(周りで)『あっち(右)に蹴る』と言ってくれていたので僕は逆に蹴るだけだった」とPK弾をジョーク混じりで笑わせると、千金同点弾は「気持ちで決めた」と言い切った。
相性の悪い川崎相手に連敗こそ3で止めたが、前半の2失点は反省しかない。大迫は「前半ふがいない試合をしてしまった。ハーフタイムで『サポーターの前で違う姿を見せないと』と話し合った。それが実行できた。何となく90分トータルで考えたサッカーをしてしまった。後半は自分たちにペースでできた」と、振り返った。
3戦連発で今季16点目に伸ばし、得点ランク単独トップ。「全く気にしていない。チームのため点を取る仕事を全うする」と、チームのために今後も体を張るのみだ。
完全に神戸が流れを握った終盤は、好機を何度も作ったが決めきれず逆転を逃した。「後半、押し込めればチャンスは増えると感じていた。90分を考えたら2-2で妥当。ただサッカーは前半、後半ある。僕らは前半は良くなかった。修正しないといけない。暑さ、湿度もある。後半は押し込めたけど僕らは前からいくのが強み。また練習で落とし込んで、それを試合で出せたらいい」。V争いで勝負の夏場、反省を次戦の糧にする。